空の巣をまもっています

帰ってきたときに、いつでも、いつもの”おかえり”を言いたくて

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」で気づいたこと

毎日15分ずつ放送しているNHKの夜ドラ
比嘉愛未さんが主役のお料理系のドラマです
(今週で終了したようです)
録画して隙間時間で少しずつ見ています


作りたい女、の作る丁寧な料理は美味しそう
食べたい女、の豪快な食べっぷりも気持ちいい


ですが、それだけではありません
現代社会の、小さなトゲみたいな引っかかり
それを代弁してくれているのです


ジェンダーハラスメントって言うのでしょうか
「女性は女性らしく」という呪縛です


わたしは、自分が実家に帰りたくない理由が
このドラマを観て、はっきり分かりました
実家のある田舎の社会が
男尊女卑で、閉鎖的なことが耐えられなかったのだと


わたしの母親は、学校を出てから上京し
長く都会で自由な暮らしを謳歌した後
お見合い結婚でわたしの故郷に来たようです
そこは都会と正反対の閉鎖的な場所で
とても居心地が悪く、孤独だったようです


その反動で、母は娘のわたしに
期待をかけ過ぎたのではないかと思います
「自分の代わりに自由になってほしい」
(そして自分も自由にしてほしい)
二人分の人生を背負うことは
わたしには荷が重過ぎました


両親は「自由に生きなさい」と言ってくれて
実際に好きなように生きさせてくれました
しかし暮らしている社会が「自由」を許さない空気だったのです
子ども心に、その矛盾を感じていたのでしょう
故郷は好きだけど、好きになり切れないわたしがいます


このドラマの背景には
ジェンダーハラスメントへのアンチテーゼが
あるのではないか
と思っています


主人公の二人の言葉ひとつひとつに
うなずいてしまいます
なんとなく居心地悪い生き方をしていた彼女たち
これから、2人がどのように変化して
自由に飛び立って行くのか
楽しみです