空の巣をまもっています

帰ってきたときに、いつでも、いつもの”おかえり”を言いたくて

抗がん剤の副作用〜脱毛〜

抗がん剤の副作用と聞くと
脱毛が筆頭だと思います


夫はそれを見越して
退院した直後に床屋さんで丸坊主状態にカットしてから
入院しました


治療開始から3週目くらいに
突然脱毛が始まったそうです
毎日、枕やシャワーを浴びた時に
明らかに抜けているのを実感したそうです


入院して2週間の間に少し髪が伸びたのですが
その1センチ程度でも脱毛を実感したのだから
女性なら本当に辛いだろうなと思います


脱毛は頭髪だけなのかしら?
全身なのかしら?
と疑問ですよね


頭髪の脱毛は顕著に感じますが
全身についてはまばら?みたいです
眉や髭は薄くなります
エステに行って脱毛したい部分はそれほどでもない
みたいです


そして3週目が終わる頃(つまり脱毛期間は1週間)
急に抜け毛が減ってきたそうです
ちょうど白血球が正常に戻ってくる頃です
不思議だなぁと言ってました


ただ1クール目なので
これから回数を重ねると脱毛が本格的になるかもしれません


覚悟はしていたとはいえ
夫の頭髪や眉が薄くなっていくのを見ると
わたしは辛かったです


夫の手前
明るく
「あー、ちょっと薄くなったね〜」と言っていますが
やせ細った体とこけた顔
ほとんど丸坊主に見える頭髪を見ると
明らかに健康ではないことがわかります
やるせない思いです


退院した時のために
娘がニット帽をプレゼントしてくれました
この帽子をかぶって退院することを
夫は心待ちにしています

抗がん剤の副作用〜食欲不振とか不眠とか〜

抗がん剤治療を施して3日目くらいから
「食欲がわかない」
「なんとなくだるい」
「夜、眠れない」
「便秘になった」
と、夫は明らかに元気がなくなってしまいました


副作用の主症状である吐き気は
吐き気どめの薬を点滴などで防いでいるのですが
「食べたい」という生きる欲求が失せているみたいです


その上
眠りたいのに全然眠れない
やる気が起きない(倦怠感)


そして
今まで下痢はよくあったけど
お通じに問題があったことのない人なのに
便秘になってしまったことが
慣れていないためとても不快に感じているようです


病院側は
あらかじめその副作用を想定しているのか
夫が看護師さんに相談すると
「それに対するお薬は処方されているので、持ってきますね」
と言って
すぐに対処してくれたそうです


それでも不眠や倦怠感は続いているようでした
副作用については
あらかじめ予測できていたのですが
わたしは「ああ、来たか」と思いましたが
夫は「わかっているけど」つらいようでした
それはそうですよね
実際さらにみるみる弱っていきました


抗がん剤治療を開始

夫のがんは
「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫ステージ4」
というものです


血液のがんではステージ4は末期という意味ではないようです
だから悲観することはないようです
血液のがんは抗がん剤治療の効果が得やすいタイプらしいとのことです


ただし
血液のがんは治るか治らないかの2択だそうです
それはそれで
かなり冷酷な宣告ですよね


それはつまり抗がん剤治療が
効果があるかないかということです


夫の抗がん剤治療は
Pola-R-CHP療法
という、昨年夏に初回治療として承認されたばかりの治療法が採用されました
従来の治療法に新しい薬をプラスアルファする感じみたいです


入院してすぐにまずはホルモン剤の投与があり
5日後に点滴による抗がん剤治療が始まりました
と言っても
1日だけ点滴して
あとは様子を見るという治療です
3日後にもう一度点滴をして3週間後にまた点滴という繰り返しを
3週間ごとに6クールプラス2クールの24週間をかけて治療します


その間に色々な副作用が出現します
抗がん剤は
がん細胞だけではなくて健康な細胞にもダメージを与えるそうです