空の巣をまもっています

帰ってきたときに、いつでも、いつもの”おかえり”を言いたくて

日常のありがたさをしみじみ感じます

夫が突然の腹痛で病院に行き
即日入院し手術しがん宣告を受けてから
4ヶ月になります
やっと退院し
今は特に問題なく生活しています
来週は抗がん剤治療第3回を控えています


頭髪や眉、髭はほとんどない状態で
入院前に比べたらとても痩せているし
わたしよりも歩みは遅く
きっと駅まで歩くのも大変なくらい
体力も落ちました
薬も
一粒も飲んだことがなかったのに
今はたくさんの種類を飲んでいます


でも
家にいて
一緒にテレビを観て笑ったり泣いたり
感想を言い合ったり


職場の愚痴をちょっと聞いてもらったり


何より
一緒にご飯を食べて
「おいしいなら美味しいって言ってよー」とか
文句を言ったり


そんな当たり前の日常の暮らしが
できるようになったことが
泣きたいほどありがたいです


一時は
夫は死ぬのかな?
このまま寝たきり状態で衰弱していくのかな?と
そればかり心配で
今までの暮らしに戻れるなんて考えられなかったのです


今も重病人なのは変わりないけど
それでも日常の生活を取り戻しつつあります
次の治療が終わって
今のように過ごせるなら
家事を分担したり
散歩や外出にもトライしてもらおうと思っています


いつもの暮らしが
こんなに嬉しくてありがたいなんて
失った時に初めて実感するものなんですね